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【新人向け】土木の基本を学ぶ上でわかりやすい本3選をご紹介!

土木向けの本って、どれがいいの? となりますよね。
学生向けの教科書や、マンガで図解してある本なども良いと思いますが、値段も高かったり、目次だけしか記載が内容が無く、購入も躊躇してしまいますよね。

という疑問を抱えている方のお悩みを解決できる記事になっています。

というのも、実際に読んで、図解が多く分かりやすい本をピックアップしてみました。
また、Amazonで購入でき、比較的リーズナブルな本を選んでいます。

記事では土木の基本を勉強できる、わかりやすい本を3冊ご紹介します。

この記事を読み終えることで、土木の入門書がどんなものか、理解できると思います。

図解入門 よくわかる最新土木技術の基本と仕組み

著者: 五十畑弘
出版社: 秀和システム

2014年発行ですが、2020年現在でも問題無いと思います。
土木って、こんなに幅広い知識が必要なんだ、というぐらい内容の幅はあります。
施工管理のための試験である、”1級・2級土木施工管理技術検定試験副読本としても役に立つ!” と書かれてますが、確かにこれだけの知識が必要だよな、とは思いました。
ですが、写真などが多く使われており、読みやすいです。

オススメの理由1: 色んな土木工事の写真や歴史が分かる!

土木工事は身近な場所で色々な構造物を目にしていると思いますが、様々な構造物・建築物の写真が掲載されています。
こういった物もインフラを支えている物なんだ、と、再認識できます。

日本だけでなく、海外の昔の土木工事の写真などもあり、土木工事の歴史がいかに古いかも分かります。
またそれだけ、土木工事が人々の歴史と深く関わってきた、ということも分かります。
有名ですが、古代ローマの建造物ですが、当時は画期的な土木工事だったんだな、と関心させられます。

海外の有名な構造物・建築物についても解説があり、その点も興味深いです!
どのような工事をしたのかまで解説されています!
先人の知恵って偉大だな、と認識させられます!

オススメの理由2:素材や構造力学の話など、専門的な内容についても触れている!

鋼材やコンクリートなどの素材についても、分かりやすく書かれているのも勉強に役立ちます。
鋼材については、形状まで解説があり、参考になります。
コンクリートも作り方の解説があります。

また、構造力学についても簡単な説明があり、物理などに興味がある人にはわかりやすいです。
逆に物理が苦手、という人には、何の話だ? ですが。
私も苦手ですが、物理の初歩的な話ではあります。

都市環境、河川、上下水道といった土木に関連する事項のみならず、廃棄物処理などについても解説されています。
一見、廃棄物処理など関係ないような事項ですが、都市計画を考える上では重要な事項で、
これもわかりやすく書かれています。
最終処分場の解説まであるのは驚きました!

さらに都市の緑化、防災、施工管理、資格の話まで、本当に多岐に渡って書かれており、
またそれぞれについて専門的な話が簡単ではありますが、説明されています。

施工管理のPDCA(Plan Do Check Action)管理サイクルなどは、初心者は覚える必要はないですが、施工管理試験には必須です。
確かに、副読本として読めますね。

資格も一覧が記載されていて、いかに土木の仕事が幅広いか分かります。
専門的なことも広く浅くですが、記載されていて、土木の入門書としてはオススメです。

図解入門業界研究 最新土木業界の動向とカラクリがよーくわかる本[第2版]

著者: 阿部守
出版社: 秀和システム

工事現場での作業の記載はありませんが、土木の業界の現在の状況が解説されている本です。
2018年に改訂されていて、最新の情報に対応しています。
図解も多く分かりやすいです。

オススメの理由1:規制・法律の解説がある!

業界の現状、業界の構造といった話だけでなく、「建設業法」などの規制・法律も解説があります。
建設業法なんて、知ってるようで、私も知らなかったです。
特に特定建設業と一般建設業の違いですね。
受注できる工事金額に差があるとは、本書を読んで初めて知りました。

特に法律の話は、土木工事に関連する法律の解説や、公共入札などに関係する総合評価方式や、工事成績評定などについても説明があり、詳しく知っておく必要は無いのですが、簡単に解説されており、役に立ちます!

オススメの理由2:最新の技術・問題点の記載がある!

青函トンネルや明石海峡大橋の施工事例なども紹介されており、ICT施工やIoTの活用など、最先端技術の活用の説明もあります。
東京オリンピックのマラソンのための舗装の話もあり、身近に感じます。

そして、現在の土木業界の問題点についても記載されており、離職率のことなどにも触れています。
離職率が高いのは知っていましたが、改めて数字を見るとビックリです。

将来展望も記載されており、災害への対応などの記載があります。
災害の話は、近年、地震災害、水害が多く、それにどう建設会社が対応しているか書かれており、改めて重要なんだ、と認識させられました。
工事よりも、土木業界について、多岐に渡って書かれており、分かりやすい本です!

2020年版 ユーキャンの2級土木施工管理技士 学科試験 これだけ! 過去問題集

著者、編集: ユーキャン土木施工管理技士試験研究会
出版社: U-CAN

2級土木施工管理試験の問題集、というと、施工管理のための本で初心者には向いてないのでは? と思うかもしれません。
しかし、2級土木施工管理試験では幅広い土木の知識が要求されるので、実は入門書としてもオススメです。
それは実際の工事に関わることから、法規、施工管理と多岐に渡ります。
法規には安全管理も含まれます。
特に土木一般と、専門土木に関しては、現場での作業に使う知識も多いです。
2級土木施工管理試験でも、実施は新人はすぐには受験できませんので、あえて学科試験の解説本を選んでいます。

オススメの理由:図解が多く分かりやすい!

試験の解説本は沢山ありますが、その中でもこの本は図解が多く分かりやすいです!
例えば、土木重機の問題の解説ですが、重機を図解で説明してあり、分かりやすいです。
他の解説書や問題集では、単に言葉だけの説明で、イメージが掴みづらい部分があります。
アスファルト舗装の破損の図解も、他の本にはあまり無い図解で、イメージで捉えやすいです!
以上の理由で、初心者でも、この問題集をオススメします。

まとめ

オススメの本、3冊を紹介しました。
土木全体の話から、具体的な手法まで、色々とありますが、それだけ土木の幅は広いです。
まずは広く浅く、知識で知っておく、だけでもいいと思います。
Kindleの電子書籍で購入できたり、そんなに高価でも無いので、気軽に手に取れる本だと思います。
必要になれば、本格的な本で勉強すればいいと思います。

書いた記事が少しでも参考になれば、幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。