土木現場での用語って難しいですよね?
専門用語ばかりで分からなくなります。
そんな疑問を解決できる記事になっています。
なぜなら、これからご紹介する用語は基本的な用語ばかりで、私が現場、朝礼、工事日報作成などで普段から耳にしている用語だからです。
また、転職して初めて知った豆知識もご紹介します。
記事の前半では、土木の専門用語を説明し、後半では豆知識として「現場でのバックホーの呼び方」を説明致します。
この記事を読み終えることで、基本的な用語を覚えることが出来ます。
これだけ知っていれば現場が初日でも困ることはないでしょう。
用語
幾つか用語の説明をします。
掘削(くっさく)
重機や人力によって、土砂や岩石を掘り取って穴を開けることです。
単純に掘るだけでなく、削りとる作業も含まれるので、”掘る”と”削る” から、掘削となっていますが、現場で掘削というと、ほぼ掘ることです。
掘削作業で最も一般的に使われるのはバックホーです。
盛土
盛土の正しい意味は、低い地盤や斜面に土砂を盛り上げて高くし、平坦な地表を作る、または周囲より高くする工事のことを言います。
しかし、現場では、単に工事によって盛られた土砂そのものを言うことが多いです。
真砂、真砂土
花崗岩が風化してできた砂状の土壌である。(Wikipediaより)
厳密にはWikipediaに書いてあることです。
私が知っている現場では、購入土はほとんど真砂土で、単純に真砂で話が通じます。
粒度調整砂の場合もあります。
残土
正確には建設発生土と言います。
掘削などで発生した土砂で、現場内でも流用できなかった、残った土を残土といいます。
残土処分には色々とありますが、適正に処分することが求められています。
セメント
コンクリートの原料で、石灰石などを焼成し、細かく粉砕して粉状にしたものです。
セメントによってコンクリートの性質が変わります。
モルタル
セメントと砂を混ぜて、水で練ったものです。
コンクリートほどの強度はありませんが、コンクリートの表面の仕上げなどに利用されることがあります。
ちょっとした補修などでも使用されます。
コンクリート
モルタルに砂利(骨材)を混ぜたものです。
え? と思うかも知れませんが、セメント+水+砂+砂利(骨材)で出来るのがコンクリートです。
単純に4つを組み合わせたら、ドロドロのものが出来上がり、それを固めたものがコンクリートです。
生コンクリート
正式名称はレディーミクストコンクリートです。
工場で混ぜて、固まる前に工事現場へ配達されるものです。
コンクリートミキサー車はコンクリートが固まらないように、生コンクリートを攪拌しながら走行しています。
型枠
コンクリートの形を決める「枠」のことです。
この「枠」の中に生コンクリートを流し込み、固めることで、コンクリートの形を決めます。
鉄筋
コンクリートは押さえつけられる力には強いのに、引っ張られる力には弱いという欠点があります。
その欠点を補うためにコンクリートの中に鉄筋を入れて強度を上げます。
表面に突起のついた異形棒鋼が使われることがほとんどです。
砕石
単純に砕石と一言で済ませることが多いですが、様々な種類があります。
詳しく書くとキリが無いので簡単に書きます。
・単粒度砕石
粒の大きさを揃えた物で、小さいものはコンクリートの骨材などに利用されます。
・粒度調整砕石 (M-40、M-30)
砕石でも粒の大きさを調整したもので、締固めるとガチガチになるものです。
道路工事などで利用されます。
・砕石、クラッシャーラン(C-40、C-30)
岩石または玉石を砕いたままのものです。
大きさはまばらです。
・再生砕石(RC-40、RC-30)
取り壊したコンクリートやアスファルトを砕いてリサイクルした砕石のことをいいます。
やはり大きさはまばらです。
用途はまばらですが、工事によって使う砕石は決まっているので、砕石の一言で済ませることが多いです。
豆知識
現場でのバックホーの呼び方です。
バックホーとは油圧ショベルのことで、ユンボとも呼ばれますね。
小さいバックホーは単純にミニ、などや、機械の名前で呼ばれることが多いですが、ある程度の大きさのバックホーになると、バケット容量で呼ばれることが多いです。
バケットとばバックホーについてるバケツのことですね。
バックホーが大きくなれば当然、バケットの容量も大きくなります。
また様々なメーカーの重機があるために、機械の名前でなく、バケットのサイズで呼ぶのです。
バケット容量の規格が0.5m3(立方メートル)だと、”コンマ5″ (.5)などと呼ばれます。
ただし、同じ機械でも、”コンマ45″(.45)などと呼ばれたりもします。
これはバケット容量の規格が新JISと旧JISの2つで違うからなのですが、私が知ってる現場では何故か旧JIS規格で呼ばれることが多いです。
新JISと旧JISの違いは、同じバケットでも、土の盛り方だけで、重機のカタログでは新JIS規格で書かれています。
コンマ1(0.1m3 3トンぐらいのバックホー)から、コンマ7(0.7m3 20トンぐらいのバックホー)ぐらいまで、こういう呼び方をします。
コンマ1より小さいのは無理にこういう呼び方をしません。
また、逆にコンマ7より大きい重機は、かなり大きな現場でしか目にすることが無いと思います。
コンマ7(KOMATSUのPC200など)は割と普通に見かけますね。
現場でなければ、なかなか聞かない呼び方だとは思います!
まとめ
まだまだ専門用語は多いですが、とりあえず覚えておくといいと思う用語をピックアップしてみました。
書いた記事が少しでも参考になれば、幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。